気がつけば3周年・かしの木のお笑いクラブ

2023年5月11日(木)

毎月恒例の呉の福祉法人「かしの木」さんのお笑いライブに行ってまいりました。

2019年6月からスタートしましたので、
今月で丸3年ということになります。

こんなに長きにわたって、
私を使っていただき、
本当にありがとうございます。

かしの木の皆さんのおかげで、芸人としてレベルアップ

かしの木を利用されているみなさんは、
知的・精神に特性を持たれています。

初めてのお笑いライブの時は、それまで私がやっていたコントを披露したのですが、
ほとんど笑いが起こりませんでした。
かしの木の皆さんにとっては、
わかりにくい内容だったのです。

かしの木さんの仕事を始める以前の私は、
自分を「コント師」だと思っていて、
セリフとストーリー構成だけで、
笑いを取ろうとしていました。

…しかし、それではかしの木の皆さんに伝わらない。
伝わってないけど、職員さんもスタッフの皆さんも、
温かい拍手と笑顔で、私の芸を見守ってくれている、
そんな感じでした。

当時の私は、自分で作ったコントネタで、
公民館や敬老会で、まあまあ笑いを取れるようになっていました。
それなりに自信がありました。
でも、かしの木の皆さんには全く通用せず、
落ち込みました。

1回こっきりの仕事なら、
(まあ、障がいのある人には伝わりにくいよね)
と、自分に言い聞かせて流し、
忘れることができました。

しかし、毎月呼んでいただいただけることになりました。
さらに、最初のライブでダダ滑りでほとんど笑いがなかったにも関わらず、
利用者のみなさんはとても喜んでくれて、
「また来てください」
と、言ってくれました。

さらに、ちょうどその頃、
当時小学5年生だった私の娘に、
発達障害の診断が下りました。
(障がい児を持つ親なのに、
『障がい者に伝わる笑いは作れん』
と逃げるのはいかがなものか)
と、忸怩たる、慚愧に耐え難い思いもありました。

それで、発達に特性がある方にも、
分かりやすく伝わる笑いの手法がないか、
検討し始めました。

セリフを短くしたり、
シンプルなストーリー展開を心がけたりしました。

また、発達の特性のあるなしに関わらず、
誰もが知っていて共感できるテーマを、
コントの題材に選んでみたりしました。

また、コントだけではなく、
ウクレレを覚えて歌を取り入れてみたり、
Bluetoothのスピーカーを買って、
音楽やダンスを取り入れてみたりてみました。
ボーリングなど、ゲームの要素も入れてみましたが…これはあまりうまくいきませんでした。

トライ&エラーの連続で、
正直、最初の1年くらいは、
毎月のかしの木さんの仕事が憂鬱で仕方なかったです。

(もう1ヶ月経つのか…また新しいネタ考えないと…)
(新しいネタ考えるのはいいけど、ウケるかどうかわからないしな…)
こんなことを考えつつ、準備をしていました。

そして、徐々にかしの木さんのお笑いライブで、
笑いが取れるようになり、
私自身も、楽しめるようになりました。

今では、毎月、かしの木さんのライブに行くのが楽しみです。

こんな、遊んで楽しんで、
お金までもらって、ありがたいような、
申し訳ないような、複雑な気持ちです。

かしの木の皆さん、
本当にありがとうございます。

 

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