2025年の仕事納めはジャンボ師匠と

ジャンボ衣笠師匠と大芝長寿大学「爆笑コントで防ごう!特殊詐欺」に出演させていただきました。

ジャンボ師匠とのコントは、師匠のボケの豪速球と多彩な変化球を必死に受け止めるような感じで、パスボールしないよう必死についていくようなスリルがあります。かれこれ師匠とコンビを組ませてもらって15年になります。最初の5年くらいは、このスリルが怖くて、師匠の笑いの豪速球と変化球をなん度もパスボールしたものですが、今ではなんとかコンスタントに受け止めて、つっこめるようになりました。

ちなみに今日のジャンボ師匠とのお仕事が、私にとっての2025年の芸人仕事の締めくくりとなりました。

今年、コントや講座のお仕事のご依頼をいただいた皆様、本当にありがとうございました。

そういえば今年は子育てや発達障害に関する講座、広島市の新人職員さんの研修という、今までにないお仕事のご依頼もいただきました。このような新しいご依頼のおかげで、私も改めて勉強し直し、自分の幅を広げることができました。ありがとうございました。

 

今年は、自分で言うのもなんですが、芸人として、講師として一皮剥けた感覚がありました。昨年までは笑いを取るために、背伸びして無理して別の自分になろうとしていたところがありました。しかし今年は、良い意味で芸人としての自分の力を見限ったというか、諦めがついて、素の自分でステージに立てるようになりました。それで必要以上に張り切って空回りしたり、すごく疲れたりすることが少なくなり、僕も楽しみながらステージに立てるようになりました。

特に1月26日(日)に出演させていただいた「減らそう犯罪・安芸区民大会」での一人コントは、何か今まで感じたことのない楽しさ、充実感がありました。自分で演じながらもう一人の自分がそれを見て笑っているような感じがありました。

当日の会場・安芸区民センターのすぐ近くに、私の母校・海田高校があります。高校時代は応援団部に所属していたのですが、昨年(2024年)10月に、私が多大な影響を受けた海田高校応援団の初代団長の小鷹狩勝之さんがお亡くなりになりました。高校、大学時代と、小鷹狩さんからは実に多くのことを学びました。今、僕がバカを承知で芸人をやっているのも、応援団での経験と小鷹狩さんの影響がかなりあります。そして、高校3年から付き合っているカミさんと、数度の離婚の危機を乗り越え、今も一緒にいれているのも、小鷹狩さんの影響が大きいです。

 

1月26日の安芸区民大会の時は、小鷹狩さんが他界されて3ヶ月足らずで、まだ少し悲しみを引きずっていました。一方で、「母校と目と鼻の先のこの会場で、恥ずかしいステージはできないぞ」と、いつもより気合が入る感じもありました。また一方で、改めて1数年の自分の芸人生活を振り返り、小鷹狩さんをはじめとする、様々な方との出会いのおかげで、こんなに長く活動できているんだという、感謝の気持ちもありました。そしてさらに一方で、自分もいつか年老いて死ぬんだな、と言う無常感も感じていました。

そんな、さまざまな気持ちの揺れ動きの中でステージに立たせていただのが良かったのか、我ながら充実のステージになりました。あの日を境に、芸人・ジャンボ亭ばずーかは、少しモデルチェンジできたようです。

そのようなわけで、ちょっと今年一年振り返るつもりが、えらい長文になってしまいました。
この辺で終わりにしたいと思います。

みなさん、2025年も本当にお世話になり、ありがとうございました!

良いお年をお迎えください!

 

2025年12月18日 ジャンボ亭ばずーか