特殊詐欺に遭わないために(5)被害額ランキング で見る代表的な特殊詐欺の手口7選

この記事の内容

この記事では、特殊詐欺の代表的な手口7選を、
令和2年の年間被害総額の多い順に、
ランキング形式でご紹介します。
また、それぞれの手口の予防法&撃退法もご紹介します。

(※参考文献:犯罪白書・令和3年版

自己紹介させてください

広島でお笑い芸人をやっている、

ジャンボ亭ばずーかと申します。

主に公民館や地域の敬老会などで、

自作のコントを披露させてもらっています。

一人コント「特殊詐欺のかけ子」

この記事では、

2015年から私の相方で師匠のジャンボ衣笠と、

特殊詐欺について調べ、

広島県警の刑事さんに取材させていただき、

コントを作ってきた経験から、

特殊詐欺に遭わないための対策を、

ご紹介しています。

7位 融資保証金詐欺 (約4億円)

詐欺師が架空の金融機関を装い、
融資を案内する文書を郵送やファックスなどで送付して、
融資を申し込んできた被害者に対し、
「融資保証金」を名目に現金を振り込ませます。
しかし、「融資補償金」を振り込んだあと融資は行われません。
そして相手方と連絡が取れなくなり、
そこで詐欺だと気づくケースが多いようです。

予防法&撃退法

  • 通常の融資で「融資を受ける前に保証金を払え」という話は絶対に出てきません。詐欺です。
  • 相手が実在する金融機関かどうか確かめましょう
  • 実在する金融機関名である場合は、連絡してきた人間が本当に所属しているか、金融機関に直接問い合わせましょう。

第6位 金融商品詐欺 (約4億円)

金融商品詐欺は、詐欺師が、
「高い金利や利益を保証する」
と、投資信託や株式、債券などの架空の金融商品を売りつけ、
被害者からお金をだまし取る手口です。

予防法&撃退法

  • 「絶対に儲かる」「高い利益を保証する」といった甘い話には注意しましょう
  • その金融商品に関する情報を収集し、詳細をよく理解した上で判断しましょう

第5位 還付金詐欺 (約25億円)

税務署や役所の税金担当職員、
社会保険庁の職員になりすました詐欺師が、
「高額な還付金がある」
といった電話をかけてきます。

お金をだまし取る手口は主に2つ

一つ目は、
「その還付金を受け取るためには、手数料が必要です」
といった口実で、お金を振り込ませたり、
現金を送らせる手口です。

二つ目は、
「還付金を受け取るには銀行のATMで操作する必要があります。
キャッシュカードを持ってATMに行ってください」
といって、被害者をATMに誘き出します。
そして、
「還付金を受け取る操作を教えます」
嘘をついて、逆に被害者の預金口座のお金を、
詐欺師の口座に振り込ませる手続きをさせます。

予防法&撃退法

  • 不審な電話やメール、郵便物は警戒する。
  • 「税金や保険金の還付金がある」という連絡があった場合は、税務署や役所に直接確認してみる。

第4位 キャッシュカード詐欺盗 (約43億円)

警察官、銀行協会、大手百貨店等の職員を装って
被害者の家に、
「キャッシュカードが不正に利用されている」
という電話をかけてきます。
そしてその話を信じた被害者宅に行き、
キャッシュカードと暗証番号を
騙し取ろうとする手口です。

予防法&撃退法

  • キャッシュカードの暗証番号は絶対他人に教えない
  • 警察官、銀行協会、大手百貨店等の職員からの不審な電話や訪問には注意
  • 銀行や金融機関の担当者や警察官、百貨店の店員であることを確認するため、相手の名前や所属先などを確認すること
  • 怪しい場合には警察に相談する

第3位 預貯金詐欺 (約58億円)

第4位のキャッシュカード詐欺盗と似ている手口です。

警察官、弁護士、百貨店の店員を装い、
「あなたの口座が犯罪に利用されており、キャッシュカードの交換手続きが必要です」
といった口実で電話をかけてきます。
そして被害者の家に直接訪問し、
キャッシュカード、クレジットカード、
預貯金通帳等を騙し取ろうとします。
また、通帳の暗証番号を聞き出そうとしたり、
印鑑を騙し取ろうとする手口です。

予防法&撃退法

  • 通帳やキャッシュカードの暗証番号は絶対他人に教えない
  • 銀行や金融機関からの不審な電話や訪問には注意
  • 銀行や金融機関の担当者や警察官、百貨店の店員であることを確認するため、相手の名前や所属先などを確認すること
  • 怪しい場合には警察に相談する

第2位 オレオレ詐欺 (約68億円)

特殊詐欺の代表的な手口と言っていいでしょう。

詐欺師が、
「おばあちゃん、おじいちゃん、オレだよ」
と、子供や孫のフリをして電話をかけ、
「急な事情があって、お金を貸して欲しい」
とういう口実でお金を騙し取るという手口です。

詐欺師がよく使う「急な事情」の口実

  • 交通事故を起こしてしまったので慰謝料がいる
  • 会社の金を使い込んだ。そのお金を返さないと警察に逮捕される。
  • サラ金に金を借りていて期限が迫っているから、お金を貸して欲しい。
  • 不倫していて相手の旦那にバレて、慰謝料がいる。

子や孫を名乗る人から電話がかかってきて、
以上のような話が出てきたら、
(これは詐欺かも?)
と、警戒してくださいね。

なぜ騙されてしまうのか?

この手口は、被害者が詐欺師との関係性を信じ込みやすく、
また急な事情に対して、
「相手を助けたい」という思いが働くことから、
多くの被害が発生しています。

予防法&撃退法

  • 家族や友人からの急な借金の要求には注意すること
  • 相手の口車に乗らず、一旦電話を切って、冷静になる
  • 「金を貸してくれ」とかけてきた本人の電話にこちらから掛け直し、本当に本人からの連絡だったか確認する。

第1位 架空料金請求詐欺 (約80億円)

最も被害額が多いのは「架空料金請求詐欺」です。

「未払いの料金がある」などを口実として、金銭を騙し取る手口です。
詐欺師は電話やメール、手紙などを使用して、
偽の請求書を送信し、支払いを要求してきます。
本物の企業のロゴや情報を使用することもあります。

予防法&撃退法

  • 請求書の差出人の情報を確認する
  • 不審な請求書が来た場合には、企業に直接確認する
  • 弁護士や税理士といった専門家に相談する

まとめ

どの詐欺にも共通して言える予防法&撃退法をまとめますね。

  • 相手の素性を確認する
  • キャッシュカードの暗証番号などは、絶対に他人に教えない
  • お金の話が出て怪しいと思ったら、警察、弁護士、税理士など専門家に相談する。

詐欺に遭わないように普段から気をつけながら、

元気で楽しい日々をお過ごしください!

 

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